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西会津×三島プログラム「食の伝達・縄文ギフト」

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3月19日、20日にわたって「食の伝達・縄文ギフト」が開催されました。
西会津町と三島町には多くの縄文遺跡があり、当時はそれぞれの集落が周りの集落と交流しながら生活をしていたようです。日本各地から発掘された土器から見られる特徴の変化や流行り、勾玉の流通など、さまざまな点で縄文時代の人々が何らかの形で「情報の伝達·共有」をしていたことが見えてきます。

ワークショップ1日目。西会津。会場は囲炉裏のある古民家をお借りしました。
アーティストのEat&Art TAROさんが参加者と伝達者にオリジナルの縄文料理レシピを伝達しました。

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料理の献立は「海のものと、キノコの芋煮」「豚肉の香草野菜焼き」「そばどんぐりパンケーキ はちみつくるみソース」。
石を使って食材を切ったり、石のすり鉢で香草をすり潰したり、土器で煮炊きしたり。囲炉裏を囲み、縄文時代に流れていたかもしれない時間を感じながら、普段経験できない縄文料理作り体験に参加者の皆さんも新鮮さを感じていました。

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こちらが西会津の縄文料理の完成品。

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そんな中、伝達者は、ワークショップの内容を黙々と記録・記憶していきました。写真や文字での記録は禁止で、伝達者は自分なりの方法でメモを取っていました。果たしてうまく、三島の人々へ伝えられるのでしょうか。

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ワークショップ2日目。三島町。会場はゲストハウス・ソコカシコ。
西会津から運んできた食材と道具一式を広げて、伝達者は三島のワークショップ参加者へ西会津で見てきたことを伝えます。自分のメモを見返して、大きな模造紙にスケッチを描きながジェスチャーを交えて縄文料理レシピを伝えていきます。

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参加者の皆さんはスケッチやひとつひとつの動きに注目して「あの動きは切るってことかな? いや、叩くのかな」と考えながら調理を開始しました。

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うまく伝わらない部分もたくさんありましたが、無事完成。

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最終的に、三島でも西会津と見た目はほぼ同じものが出来上がりました。しかし作る工程はもちろん、出来上がりのサイズや硬さ、味の濃さなど細かい部分は大きく異なりました。

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人がパイプとなって情報が伝わる時に生まれる小さな「ズレ」がとても面白くて、うまく伝わらない・理解できないもどかしさを参加者の皆さんも楽しんでいるようでした。データ記録に頼るのでなく、目の前に起きている一瞬一瞬に集中して情報を受け取る・伝えるという作業は、完璧な情報伝達やアーカイブが当たり前になった現代を生きる私たちにとって、貴重な体験になりました。

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縄文時代の人々のコミュニケーションについて確かな答えは誰にもわかりませんが、今回のプロジェクトを通し大きく想像を膨らませる中で、現代の私たちのコミュニケーションに欠けている大切な何かを見いだすことができたような気がします。

「食の伝達・縄文ギフト」動画はこちらから

(西会津WG 楢崎萌々恵)

2017.03.19

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