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2つの祭礼「オシメサマ」と「二荒山神社例大祭」

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9月8日、楚々木集落の楚々木分校側にほど近い地区、大楚々木にて祭礼「オシメサマ」があると聞き喜多方スタッフで参加してきました。
早朝の祭礼ということで、朝暗いうちから楚々木に向けて出発しました。

5時30分。
区長の遠藤昇さんが持っているのはアサガラ(※麻の茎を乾燥させたもの)で、毎年9月8日に執り行われる祭礼「オシメサマ」には欠かせないものだそうです。
なお「オシメサマ」は、東北の民間信仰の一種で、オシラサマとも言い、家や地域の繁栄、五穀豊穣を祈る氏神・屋敷神を指します。

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オシメ林と集落では呼ばれる林の中を歩いていくと、小さな石を祀る、小さなほこらがあります。この日は年に一度、ほこらの屋根のアサガラを葺き替える作業を行うようです。
いわゆる「オシラサマ」(※東北地方の家神信仰)だと、男女の顔が彫られた30センチほどの1対の桑の木を用いることが多いのですが、ここ楚々木の「オシメサマ」では木でなく石を祀っています。

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楚々木集落を見守る神さま、オシメサマ。
今では詳しい由来をご存知の方もいらっしゃらないようでしたが、何世代にも渡りこの場所で行ってきたとお聞きしました。
自然と手を合わせる気持ちが湧いてきました。

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あいにく小雨が降る中での祭礼となりましたが、集落の方の顔は晴れ晴れとして、気持ちのいい朝となりました。

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9月11日。
この日は楚々木集落のお隣、小松集落で行われる二荒山(フタアラサン)神社例大祭に参加してきました。
集落の方もわからないほど昔から、小松集落と隣り合う「関柴」「楚々木」「下柴」の4集落合同で行う祭礼で、それぞれの集落の豊穣や息災を祈願するものだそうです。

まずは祭礼の下準備。
この日の集合場所となった小松集落の集会所で、各集落の区長ほか区長総代がしめ縄に幣(シデ)をつける作業から始まります。

さすが慣れた様子で、てきぱきと幣を通してゆきます。

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二荒山神社は集会所から5分ほど車を走らせた山の上にあります。
祭礼に必要な道具を持って神社に続く急傾斜を登り、杉並木の間を抜けると神社がありました。

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鳥居のしめ縄をとりかえて、一礼してから神社へ進みます。

祭礼を行う神主さんは、喜多方中心部からほど近くにある北宮諏訪神社の神田さんです。
喜多方スタッフ2名で、玉串を捧げてきました。 

⑦

神社の入り口には大きな杉の切り株がありました。樹齢はなんと七百年。
木の寿命を考えると、私たち人の生きる速さと木や森の生きる速さとの違いをひしひしと感じます。

祭礼も無事に終わり、お掃除をして帰路につきました。
集会所での宴会にも参加させていただきました。

また、祭礼が終わったのちに集会所で開かれた宴会にて、関柴町の「下柴彼岸獅子」というものを知ることができました。
福島県の伝統無形文化財にも指定されており、春のお彼岸の時期にあわせて行われるそうです。

伝統芸能 下柴彼岸獅子

集落で受け継がれている2つの秋の祭礼へ参加し、関柴町の民俗を体験した2日間でした。

(喜多方WG 佐川、清水)

2015.09.11

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