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高郷フィールドワーク、棚田オーナー制度と棚田ウォーク

5月30日~31日。高郷の地域イベント「棚田オーナー制度」と「棚田ウォーク」のお手伝いのため、稲垣さんが喜多方を訪れました。
晴天が続く5月の高郷は青々とした緑に囲まれ、棚田には植えられたばかりの苗が風に揺れていました。

揚津集落では小さな棚田の活用方に着目し、集落の活性化や都市と農村の交流を目的にした『棚田オーナー制度』を確立、年6回のスケジュールで米作りから日本酒の仕込みまで体験ができます。

今年の第1回となる今回は、都市部や福島県内から来たオーナーたちが、快晴の下で田植えに汗を流しました。

以前からのリピーターも多いオーナーさんたちは、足を泥だらけにすることも気にしません。田植えにも慣れた様子で、お昼になる前に無事作業を終えることが出来ました。

集落のお母さんたちお手製の、山の幸をふんだんに使ったお昼ご飯をいただき、午後は山に分け入って「沢がに取り」や「山菜取り」、「笹団子つくり」も体験しました。


山を案内してくれた地元の青年は道なき道もすいすいと進んでいきます。

集落の方からお話しを聞くと、地域の高齢化、過疎化を目にしながら、試行錯誤で人を呼び込む仕組みをつくってきたと語られました。そして、その試行錯誤は今も続いています。

オーナーさんの中には、この制度をきっかけに喜多方市内に滞在用として古民家を持たれた方もいらっしゃいました。

先述の青年の言葉がとても印象的でした。
「自分からすると、なんでみんながここから離れていくのか意味がわからない。」


31日は、小土山集落のある磐見地区が舞台となる「棚田ウォーク」が実施されました。
前日の夜から朝にかけて雨が降り、天候が心配されましたが、集合時間までには雨も止み、曇り空から晴れ間も見えるようになりました。

ふれあいランド高郷から出発し、棚田を眺めながらの所要時間約1時間のウォーキングに100人を超す参加者が集まりました。

前回のリサーチでは冨士山に登りましたが、その山と隣り合う立岩山が道程に含まれていました。

立岩山の標高は冨士山より低い430m。片道10分の短い道のりですが、景色は絶景です。山の上から見下ろす棚田風景は道沿いからの風景とはまた違った景色でした。

中継地点は小土山集会所。おにぎりや甘酒が振舞われました。

帰りは棚田の中道を散策。ゴールのふれあいランド高郷まで、道端の花や山菜、田植えのことなどで参加者と集落の方との話が弾んでいました。

7月の冨士山山開きでは学生20人を連れてくるということで、集落の方と打ち合わせ。若者の訪問をみなさん楽しみにされています。

午後には、聞き取りのため集落のお年寄りの物江トシ子さんを訪問。集落の昔語りをしていただきました。
今のように車で簡単に移動ができるようになるまでは、病院に行くのも歩いて1日がかり。雪の多い時期にはお母さん達が半日かけて雪を踏み固めて、学校への道を作っていたそうです。「ここが好きだから離れる気は無いが、冬の雪の厳しいときには暖かいところに行きたいと思うこともある。」

森に近い地域の山の恵の豊かさと、過酷さと、両方を感じる2日間でした。

(喜多方WG 五十嵐恵太)

2015.05.31

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