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金子富之さんの喜多方初回視察

5月29日、山形にアトリエを構える金子富之さんが、喜多方での制作の構想を練るにあたり、初回の視察として喜多方市に訪れました。
金子さんは、妖怪や神仏などの超常的なもの描く日本画家ですが、その作風の題材として「見えないもの、見えない世界」があるそうです。

今回は、金子さんに喜多方の街並みや森を見てもらうことで、喜多方での今年度の制作や、展示の方向性をイメージしていただくほか、喜多方スタッフで選んだ作品の展示会場の候補となりそうな場所をいくつか見学しました。

喜多方市街地、ふれあい通りに面する三十八間蔵です。
三十八間蔵は、明治時代に創業した荒物屋である「嶋新商店」を営んでいた長嶋家の店舗蔵から敷地奥にかけて連なった蔵で、現在は活用方法を模索しています。一つ一つの部屋はそこまで大きくはありませんが、部屋数が多く、畳の部屋や屋根裏部屋のような仕様の2階などもあり、造りが豊かです。
過去に行われた会津・漆の芸術祭では、そのうちのいくつかの蔵を会場として使用した経緯があるとお聞きしましたが、ここが展示会場になっても面白そうです。

喜多方市、熱塩加納町の示現寺の足湯で一息つきました。

示現寺の境内を歩いた後、寺の裏に広がる森林を覗きました。

喜多方市関柴町、楚々木集落にも森の雰囲気をつかんでいただくため、お連れしました。

言葉こそなかったものの、金子さんは一人静かに棚田を見つめていました。

最後の見学場所に、大和川酒造店を訪れました。
大和川酒造は喜多方を代表する酒蔵のひとつです。

演奏会や展示の会場として貸出も行っている、大和川酒蔵北方風土館です。
神仏や妖怪などの見えないものを描く金子さんですが、ここが展示会場となった場合、蔵の暗さや和の雰囲気と相まって、重厚感があるものになりそうです。
金子さんからは「良い雰囲気」との言葉をいただきました。

喜多方をひと通り見学した後、金子さんから、喜多方に残る暗く重い伝承や昔話、風習などを知りたいと要望がありましたが、金子さんの作品をまだ見ていない喜多方スタッフです。
スタッフ側でも金子さんの作品をよく理解したいという思いを込め、まず6月に山形の金子さんのアトリエを、見学させていただくことになりました。

まずは作家がその土地を知り、スタッフもまた、作家を知っていく。
金子さんのプロジェクトが始まりました。

(喜多方WG 佐川友美)

2014.05.29

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