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喜多方の農と能を巡るリサーチ

7月に岩間さんとスタッフとで、楚々木集落の夏の草刈り人足に参加し、集落の方に最初のあいさつを行わせていただきましたが、いよいよリサーチが本格的に始まりました。

岩間さんのプログラム「楚々木樂舎」は、桃源郷のようにも見える楚々木集落の魅力を発見し、喜多方の調査を通じて得た学びを、楚々木集落に還元させていくというプロジェクトです。
2014年度は特に能面と農機具についてリサーチを進めていく方向です。

今回のリサーチは9月9日~11日に行われました。
初日の9日は喜多方スタッフの紹介にて、渡部木材店店主の渡部清雄さんに、材木についてお話を聞かせていただきました。

昔は製材所としても使っていたというこの場所で、重たい材木を運ぶために使っていた重機を見せていただきました。
プログラムの今後の構想として、岩間さん自ら桐材で能面を制作することも考えています。
渡部さんに材料の見立てをお願いしに来ることもあるかもしれません。

9日の夜は、喜多方市上三宮地区にある三島神社にて、太々神楽を見学しました。
岩間さんから、楚々木集落の棚田で能舞台をつくりたい、という構想もお聞きしています。
実際に喜多方で行われている神楽を見る、よい機会となりました。

10日は、上三宮町の願成寺にて木造行道面を見せていただいた他、福島県立博物館の学芸員の立ち会いのもと、太々神楽保存会の会長である大野重晴さんに、神楽で実際に使用していたという面を見せていただきました。

10日夕方は、森のはこ舟喜多方スタッフが暮らすシェアハウスあすぱらにて、民俗学に造詣の深い小澤弘道さんを講師に喜多方の祭礼について教えていだきました。
小澤さんは、阿武隈山系をフィールドに家々を訪ね歩いたこともあり、実感のこもったお話を聞くことができました。

11日は楚々木集落に暮らす方のご協力をいただき、今から50年ほど前に行っていたという集落の演芸会で使用した獅子頭を見せていただきました。
能面もお持ちということで、獅子頭と併せて拝見させていただきました。
この能面の裏を見るところ、喜多方市に住む方が作成されたようで、これから更に調べていくことを検討しています。

集落に暮らす方の多くが、このような獅子頭を現在も保存しているといいます。
当時の楚々木集落を知るための資料としていずれきちんと撮影をし、資料として残すことを考えています。

今回最後のリサーチ先は慶徳ふれあい館。
お田植えまつりに使用される面を見学させていただきました。
五穀豊穣を祈る同地区のお田植え祭は、現在は慶徳小学校の授業の一環となっており、田植え神事や、同まつりで行われる早乙女踊りに児童が参加していると聞かせていただきました。

喜多方市で行われる数々の祭礼の成り立ちや、その現在を理解する密度濃いリサーチとなりました。

(喜多方WG 佐川友美)

2014.09.11

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